先日、秩父、高崎、熊谷の3箇所で商店を営んでいる、大島さんと電話コンサルティングを行なったときのこと、彼は恐る恐るこう言った。
「せっかくだから、全国展開目指したいんですが・・・、そのためのコーチングなんて・・・お願いできますか?」
ん?なんだって?!おいおい、現実をみろよ、たった3店しかないんだよ。何言ってんだよ!
普通だったらそういう。「バカじゃないの?」
でも、私はこう応えた。
「そうですね。ちまちまやっててもしょうがないしね。しかも、あなたの業界で、そんなでっかいことをマジで性根入れてやろう、っていう会社ってある?ないじゃん。だったら、そういうヤツだ出てきたら食われちゃうだけ。なんだかんだ言ったって、弱肉強食がビジネスの世界。ならば、大島さんがそれがワクワクすることなら絶対やったほうがいいよ。業界のマクドナルドになる、いいんじゃない!なんだかワクワクしますね。いや、さすがそれでこそ大島さんだ。非常識だね!やりがいあるよ!」
コンサルティングが終わる頃、大島さんはこう言った。
「なんか明るい兆しが見えたような気がします。元気出てきました!」
確かに今は彼の会社もまだよちよち歩き。しかも不況。これまでの商売のやり方が総決算されている時期。一昨年まで最高益だった「勝ち組企業」たちがバタバタ倒れ始めている。ガソリン自動車の商品ライフサイクルが、今まさに終焉を迎えようとしている。「輸出で稼ぐ」というビジネス構造も、今まさに終焉を迎えようとしている。レコードからCD、CDからダウンロードと音楽ビジネスもこれまでの商売のやり方が終了し急速に収益が悪化している。
こういう大きな変革の時期に、コンサルタントがチラシの改善とか、ダイレクトメールの書き方がどうのとか小手先のテクニックを伝えれば、業績が改善する時代ではない。
お客さんに受け入れられ広く支持される戦略をとれば、カンタンに売上がアップできる。それを端的に言えば、「マクドナルドになろう」ということなのだ。マクドナルドになる、というのは、並大抵の覚悟じゃできないよ。なんてったって、ビジネス界のメジャーリーガー。だけど、最初からメジャーを目指していたイチロー選手と、プロ野球選手になれればいい、って考えていた選手とを比べてみればわかるように、企業だって、「マクドナルドを目指そう」っていう気概のある企業と、地元だけでいい、って企業とじゃあ勝負になんない。それをあなたがわかっているかどうかなんだ。
私の自宅の近くに「たこ焼き屋」さんができた。たこ焼きだけで生計を立てようと思ったら並大抵ではない。予想どおり半年後には消えてなくなっていた。これは、チラシを打つとかクーポン券をばら撒く、といった問題ではない。頭がいい、とか、味が良いとか、努力する、しない、とか、そういうこととは関係が無い。
要するに、事業構造上、存続が不可能なのだ。
一時的に、マスコミにでも取り上げられれば行列もできる。そして、「幻のタコ焼き」とでも銘打って販売すればそれなりに売れていき、勘違いしたフランチャイジーが集まるかもしれない。だけど、どれだけの収入が、いつまで得られるのかな?
世の中は公平にはできていない。
世の中の流れは、ちょっと考えればわかることばかりなのに、気がつかない経営者、ビジネスマンが多すぎる。でも、その流れをつかむ方法を知っていれば、ライバルが苦労しているのを横目にみながら、大きく成長できる。マクドナルドが知っていて、ロッテリアもケンタッキー・フライド・チキンも気づいていないことがあるんだ。
それを知っているか知らないか、行動できるか、できないか、たったそれだけで大きな波を味方につけて、零細企業を大企業に押し上げることができる。そんなチャンスが訪れている。
例えば、塾業界。数年前までは、チラシを1万枚出しても電話が数件しかない。だから、フランチャイズ費用がペイできない。もう成熟市場で、少子化となるから、持ち直せないだろう、と思われていた。
だが、学校週5日制が導入され、レベルの低い公立中学では、大学入試に対応できない、というトレンドが生まれると一転して反響は伸び、このトレンドに合わせてビジネス展開した塾・家庭教師業界はウハウハ状態になった。日能研や早稲田アカデミーといった大手のみならず、小規模経営の塾・家庭教師でも、この波に乗れた会社は、のきなみ成功している。さらに、追い風に使ったのが、YouTube営業だ。こうした成長している媒体を営業に取り入れた塾、家庭教師はほぼ皆成長できている。
だが、それに気づかないで、従前どおりのチラシを撒いて努力していても廃業している。頭が良いとか、努力しているとかは関係ない。世の中の流れとどう向き合うか、がきちんと判っている会社は伸びる、そうでない会社は落ちていく。それだけのことだ。
私自身も、そういう波を経験した。一気にどーんと波に乗って成長していたけれど、一旦外したとたん、どん底まで落ちたこともある。だが、また再び時代の流れをつかむとうまく成長できている。今もそうだ。YouTubeやmixiなどのWeb2.0サービスの波が成長カーブに寄与している。
さて、あなたは何を提供して、時代の流れに乗っていくつもりだろう。あなたが目指しているゴールはなんだろうか。不況に陥っている日本経済の現状をみて、将来のビジョンが描けているだろうか。
あなたが当社に対して「ちょっとチラシ治して業績アップしたい」、というjことを求めておられるのであれば、ごめんなさい。生意気なことを言うようだけど、他にもコンサルタントの先生はたくさんいるからそっちに行ってください。
でも、あなたが今は起業したてだけど、2代目として引き継いだばかりだけど、世界の流れを意識ながら、どのように流れに乗った経営をしていくか、そして、大きなビジョンを実現したい、ワクワクしながら短時間で成果を上げる、ニューリッチ的な経営がしたいという方だったらOK。入会を許可しますので、以下のいずれかのコースから申し込みください。不況だからこそ、大企業も中小も亀のように縮こまってやり過ごそうとしている。でも、この時期は、だからこそ中小ベンチャー企業にとって千載一遇のチャンス。それに気づくか、気づかないか、たったそれだけの違いだ。
それでは、金のほうを選ぶか、銀のほうを選ぶのか、あるいは、選ばないで帰るか、後はあなた次第だ。
介護、育児をこなしながらニューリッチを
実現するコンサルタント
後藤康之